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Markdown での改行の考え方

Markdown で改行しようとしているそこのキミへ

Markdown で改行を行っても、HTML に変換したときにはその改行は無視されます。 HTML を表示したときに改行されてほしいのであれば、行末に半角スペースを 2 つ付ければできます。

...ここまで聞いて、半角スペース 2 つで改行しようとしているそこのキミ! その改行、必要ですか?

改行って何?

そもそも改行って何なのでしょうか?

小学校の時、国語の授業で、「段落(paragraph)」というものを習ったと思います。 ある一つのことについて述べた複数の文の塊を、段落といいます。 段落は、「改行」で区切ります。 この国は義務教育なので、ほとんどの人は知っていますね。

段落の区切りでもないのに、改行をすることはありません。 例えば、一文ごとに改行をする、というようなことはしないです。 少なくとも小学生時代のあなたはしていなかったはずです。

改行より段落を考えてみては?

段落の区切りでないところに、改行を入れたくなる気持ちも分かります。 メールでも、○○文字を目安に改行しなさい、と言われますからね。 ブログなどを中心に、「一文一改行」型の文章も見かけます。 すっきりしているというか、圧迫感が少ないんでしょうね。

でも、普通の文章を書くなら、段落ごとに改行する方法でいいと思います。 エンジニアが普段扱っている、仕様書とかマニュアルとかもそうだと思います。 (表や箇条書きを多用するので、普通の文書とは言えないかもしれませんが。)

段落の中では、書き手で改行箇所を指定するのではなく、ブラウザなどの横幅に合わせて自動で折り返ししてくれるので、それに任せた方がいいと思います。 一文が、「表示できる横幅にギリギリ収まらない程度の長さ」だった場合、折り返しされて 2 行目に数文字はみ出すことになりますが、そういう文が続くと、ちぐはぐでダサく感じてしまうのは私だけでしょうか。

Markdown での改行と段落

Markdown では、空行が段落の区切りを表します。 段落の区切りなので、当然、HTMLで表示したときには改行もされます。

なお、段落の区切りに挿入される改行を、Hard Break と呼ぶようです。 Hard Line Break や Hard Return などと呼ばれることもあるようです。

Markdown の公式ページでは、段落の説明のところで、下記のように説明されています。

Yes, this takes a tad more effort to create a <br />, but a simplistic “every line break is a <br />” rule wouldn’t work for Markdown. Markdown’s email-style blockquoting and multi-paragraph list items work best — and look better — when you format them with hard breaks.

"改行を入れるの面倒臭いよね。Markdown ではテキストで書いたとおりに改行しないんだ。でもその方が、引用と箇条書きの構文では、見やすいしいい感じになるよ!" ...みたいなことが書かれてます。

おわり

Markdown で改行を挿入するのは確かに面倒臭いですが、そんなに使わないし別にいいでしょ、っていうスタンスです。 私自身、Markdown でスペース 2 つでの改行が必要な場面には、あまり出くわしていません。